知らないと後悔する!?「常温で放置してはいけない意外な食べ物」とは?
お弁当で食中毒に…
実は、管理人は今から10年ほど前の冬、静岡県の海沿いにあった小さな会社で働いていた時に、その会社が毎日頼んでいた仕出し弁当を食べてヒスタミン食中毒になったことがあります。
原因になった食べ物は、その日のメインのおかずだった魚のすり身を丸めて油で揚げもの(つみれを揚げたような感じ)で、症状は、消費者庁の「ヒスタミン食中毒|消費者庁」の情報とまったく同じく、弁当を食べて1時間もしないうちに顔や腕などが赤くなり、蕁麻疹が出て体も少し熱っぽくなるというものでした。
幸い、ヒスタミン食中毒は重症になることは少ないので、その日のうちに回復しましたが、それまで、油で揚げたものは一度高温になるので食中毒にはならないと思っていたので、本当に「まさか・・・」という感じでした。(^^ゞ
ヒスタミン食中毒とは?
ヒスチジンを含んだ食品(魚類や加工品)を常温で放置することなどで生成・増殖する化学物質「ヒスタミン」が原因となるアレルギー様の食中毒のことです。
症状として、食べた1時間以内に、顔(特に口の周りや耳たぶ)が紅潮し、頭痛、じんましん、発熱などが出ますが、重症になることは少ないようです。
また、抗ヒスタミン剤が効くようなので、発症した場合は速やかに近所の医療機関で治療してもらうと良いでしょう。
ヒスタミン食中毒の対策は?
ヒスタミンは一度生成されると強く加熱しても減ることはありません。対策は「とにかく増やさないようにする」だけになります。
ただ、ヒスタミンの増加は「冷やす」だけで防げますので、スーパーで魚を買ったり海などで自分で釣った場合は、とにかく速やかに自宅の冷蔵庫や氷の入ったクーラーボックスで冷やすことをおすすめします。
ただし、ヒスタミンは気温が冷蔵庫並みに下がる冬場でも注意する必要があるというのを覚えておくと良いでしょう。
なぜかというと、気温が下がっても暖房中の室内や日の当たる暖かい場所に置いてしまうと、やはりヒスタミンは増殖してしまうからです。
知恵蔵がヒスタミン食中毒になったのも冬場の1月でしたので、冬場でもまったく油断はできませんね。(^^ゞ
ヒスチジンを含む主な食品
ヒスタミンの元になるヒスチジンは以下の魚類に多く含まれますが、一部の発酵食品(ワイン、チーズ、ヨーグルト、味噌、醤油、納豆など)にも含まれているようなので、参考までに覚えておくと良いかもしれません。
<魚類>
- カツオ(春、秋)
- 黒マグロ
- クロカジキ
- ぶり
- 真鯖
- 真イワシ
- 真アジ
- サワラ
- ヒラメ
- 真鯛
- 真カレイ
- アマダイ
- ギンダラ
<発酵食品>
- ワイン
- チーズ
- ヨーグルト
- 味噌
- 醤油
- 納豆
見分け方
ヒスタミンが増殖した食べ物を食べようとすると、唇や舌先にピリピリと痺れる(しびれる)ような刺激が感じる場合があるので、もし、何かを食べようとした時にピリピリとした刺激を感じたら、食べずに処分しましょう。
知恵蔵がヒスタミン食中毒になった時も、食中毒を免れたスタッフが「舌がピリピリしたから魚の団子は食べませんでした」と言ってましたので、空腹で少し辛いかもしれませんが、少しでも異変を感じた食べ物は食べずに処分した方が良いでしょう。(^^♪
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