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スピードメーターがあおり運転の元だった!?車のスピードメーターを過度に信じない方がいい・・・という話

「みなさんは自分が運転している車のスピードをどうやって確認していますか?」と質問すると、ほとんどの人は「運転席の目の前に取り付けられているスピードメーターで確認している」と自信をもって回答するでしょう。

では、今度は「自分が運転している車のスピードメーターの表示と、実際の車の速度が100パーセント同じだという保証はありますか?」という質問をすると、おそらくほとんどの人が「いや、それはできない…」とか「車検をパスしてるから合っているはず…」と弱気に答えると思います。

つまり、そういうことです。

たとえ、運転者や運転席のスピードメーターで確認して時速50キロメートルで走っているつもりでも、実際の車の速度は自分ではわからないということです。

もちろん、日本には厳しい車検制度があるので、車検直後であれば新車でも中古車でもスピードメーターと実際の車の速度に大きな差はありません。

しかし、スピードメーターの表示というのは、車がフルノーマル状態で正確に出るように設計されているので、タイヤがすり減って外径が小さくなったり、改造などでノーマルタイヤとは大きく違う外径のタイヤを取り付けたりすると、スピードメーターと実際の車の速度差が車検時の基準から外れます。

その結果、自分では真面目に制限速度を守っているつもりでも、実は時速5キロ以上遅く走って後続車に迷惑をかけていたり、逆に時速5キロ以上速く走って前の車にイライラするといった、不幸な状況が生み出されることになります。

ということで、何か心当たりがある人は、一度、GPSを使用した速度測定アプリなどで、自分の車のスピードメーター表示が、実際よりも高いのか低いのかを調べてみると良いでしょう。

スピードメーターの表示は約10%高い!?

ご存じの人もいると思いますが、多くの車(バイクも)のスピードメーターは、実際の車速よりも少し速く(約10%ほど高い)表示される「ハッピーメーター」です。

例えば、スピードメーターが時速50キロメートルの場合は、時速約45キロメートル。スピードメーターが時速60キロメートルの場合は、時速約54キロメートル。そして、時速100キロメートルの場合は、実際は時速約90キロメートルしか出ていません。

なので、どんな道路でもスピードメーターで「制限速度プラス10%程度」であれば速度違反になることはありません。

ですが、これは車がフルノーマル状態で、さらに、スピードメーターがハッピーメーターの場合に限るので、もし走行ペースを少し上げようと思った人は、その前に、GPSを使った速度測定アプリなどで自分の車のスピードメーターが、実際よりもどのくらい高く表示されているかを確認した方が良いでしょう。

それでは、安全運転を・・・

END